入札参加資格とは?
建設業者さんの中には、国や地方公共団体が行う公共工事を担当したいという方がいらっしゃると思います。
公共工事の施工業者を決めるには、競争入札を行いますが、
その入札には、誰でもが参加できるわけではありません。
では、どうすれば?
入札に参加できる資格
を得る必要があります。
公共工事を請負ってもらう建設業者さんについては、ちゃんとした方を選ばないと、大変なことになってしまいます。
途中で工事をやめてしまった…
いい加減な仕事をする…
これでは困りますよね。
だって、公共工事はみんなの税金を使って行われるからです。
そのため、入札に参加できる資格、すなわち『入札参加資格』を持っている建設業者さんだけが、公共工事の競争入札に参加できるという仕組みになっているのです。
入札参加資格はどうやったら手に入る?
では、その入札に参加できる資格はどうやったら手に入るのでしょうか?
資格を手に入れるためには、ある審査を受けます。これを『入札参加資格審査』といいます。
国や地方公共団体が、『その建設業者さんが、施工してもらいたい公共工事の条件に当てはまっているか?』を調べる審査です。
『入札参加資格審査』では、『経営事項審査』の点数や、
発注者である国や地方公共団体が設定した条件をふまえて、グループ分け(格付け)を行います。
それが『有資格者名簿』という名簿に登録されることで、『入札参加資格』が手に入ります。
入札参加資格審査を受けるための条件は
入札資格審査を受けるためには、『経営事項審査』を受けていなければなりません。
ですから、当然その前提条件である『建設業許可』を取っておく必要があります。
さらに最近では、社会保険等に加入をしてもらう取り組みで、建設業者さんが『社会保険等に加入していること』も条件となっています(社会保険等の加入義務がある建設業者のみ)。
公共工事をやりたい!と思ってすぐ入札に参加できるわけではなく、
何段階かのステップを踏んで、ようやく入札参加に至るわけですね。