さて問題です。相続が発生したらまず何をするのでしょう?
「わからない」と思ったあなた。
安心してください。それが普通です!
では、具体的に何をしたら良いのでしょうか?
主な『相続手続きのながれ』とポイントを、
できるだけわかりやすく簡単に説明していきます。
相続発生後、すぐやること
『死亡診断書』をもらう
- 病院でお亡くなりになった場合
- 医師からもらう
葬儀社に連絡
- 基本的に葬儀社の案内に従う
『死亡届』や『火葬許可申請書』を提出
- 葬儀社が代行することが通例
- 7日以内に手続きをする
保険証を会社に返還
- 故人が協会けんぽ加入者の場合
- 会社は5日以内手続きしなければならない
2週間以内にやること
世帯主の変更
- 主に世帯主が亡くなった場合
- 2週間以内に行う
国民健康保険の手続き
- 世帯主が国民健康保険に加入していた場合、
または「サラリーマンの妻が夫の健康保険の扶養に入っていた場合」など - 2週間以内に行う
年金の受給停止手続き
- 国民年金は2週間以内に手続き
(厚生年金は基本的に会社が手続きをしてくれます)
介護保険の手続き
- 2週間以内に行う
できるだけ早くやること
銀行口座の凍結
- 相続財産を守るため
- 光熱費等の自動引き落としをストップさせるため
公共料金等の契約変更手続き、
携帯電話等の解約など
相続財産や遺言書の有無を確認
相続人の特定
- 故人の戸籍をたどって、誰が相続人なのかを確認する
検認手続き
- 自筆証書遺言が見つかった場合
(自筆証書遺言とは、手書きの遺書のこと) - 家庭裁判所で行う
- 有効な遺書かどうかの確認をする
遺産分割協議を始める
- 相続人全員で話し合う
- 『遺産分割協議書』を作成することが望ましい
3ヶ月以内にやること
相続放棄、限定承認、単純承認を選ぶ
- 相続放棄、限定承認は、家庭裁判所で手続きをする
4ヶ月以内にやること
準確定申告
- 生前、毎年『確定申告』をしていた方など
- 所得税の支払いもあるので注意
- サラリーマンは基本的に必要ない
10ヶ月以内にやること
相続税の申告、納付
- 相続税が0円でも申告しなければならない場合がある
遺産分割協議を終わらせる
- 遺産分割協議に期限はないが10ヵ月以内に行うことが望ましい
- 『遺産分割協議書』を作成することが望ましい
各種の財産の名義変更
- 預貯金、有価証券、不動産などの財産
- 遺産分割協議の内容に沿って行う
2~5年以内にやること
埋葬料または葬祭費の申請
- 2年以内に行う
- 埋葬料…健康保険、協会けんぽに加入している方
- 葬祭費…国民健康保険、後期高齢者医療制度に加入している方
生命保険の請求
- 3年以内に行う
未支給年金の請求
- 『亡くなった方と生計を同じくしていた遺族』が受け取ることができる
- 5年以内に行う
遺族年金の請求
- 5年以内に行う